知性

授業

今日はみんなに知性の何たるかについて教えてやろう!

そもそも、知性ってなんだ?

知的な性質?

知的な性質か?具体的には?

???

そうだね。知性って言っても難しい。これは私の私的な見解だけど、結論から言ってしまうと知性って奴は【俯瞰】することだと思っている。

【俯瞰】?

そう。もう少し詳しく言うとね。かのアインシュタインはこう言っている。

「大きなボールの表面を這っている虫はそれが球面だとは気づかない。我々がそのことに気づいたのは幸運なことだ。」

彼の意図は少し違うところにあったらしいけど、私はこれこそが、つまり【俯瞰】する視点こそが【知性】だと思っている。言わんとする事伝わった?

少し・・・。

じゃあ、もっと身近な例で。これはある学童保育の話。その学童保育に新しく若い女性の先生が勤めることになった。その若い女性の先生はとても子供たちの心をつかむのが上手。すぐに子供たちと打ち解けて人気者になった。すると面白くないのが、中堅の女性の先生。自分のポジションを新しくやってきた若い女性に奪われるのではないかとヤキモキ!でも、その若い女性の先生にあたることはできない。嫉妬しているってバレバレだからね。すると彼女はどうするか?

子供たちにあたる?

それは良くないな。だって先生だもの。

じゃあどうしたの?

答えは自分より下っ端の先生。つまりその頃の私にあたったわけ。どうでもいいような事なのにすごい剣幕で私が怒られてさ!たまったもんじゃなかったよ。

(笑)(笑)(笑)。

で私がどう思ったか?

怒った?

まあ腹は立ったけど、私はこんなこと考えてた。「これっていつだったか、テレビでサルだかチンパンジーだかの霊長類の生態についてやっていたのと同じだな。」と。つまりね、群れに新しい若いメス猿が入ってきた。すると群れの中には必ずと言っていいほどひと騒動ある。つまりそこには群れの順位序列をめぐってひと悶着あるわけだ。それとシチュエーションがそっくりだなと。

先生人が悪いね(笑)。

うん。確かに(笑)。でもまさにそうなんだ。私はこの時まさに自分の置かれた状況をどうしていたのかな?

あっわかった!【俯瞰】してたんだ。

そうそう。この【俯瞰】する視点こそが知性なんだと私は自分なりに理解している。

ふ~ん。

もっと広い意味で俯瞰するとね、国と国との争いだって、つまり戦争だって、人類と言う群れの順位争いにかかわることがほとんどなのだよ。

???

例えば、オランダが世界の覇権を握っていた頃、そこに新興勢力のイギリスが台頭してくる。オランダの勢力をしのぐ様になると2つの国は戦争をして、両者の順位が交代した。その後しばらくはイギリスが世界の覇者だったのだけど、今度はドイツが台頭してきて、また国家間のボス争いが始まった。これが第1次世界大戦の原因だ。その後第2次世界大戦を経て、しばらくは米ソの冷戦が、その後はもうわかるね。アメリカ一強の時代が続くわけだけれど・・・。つまり、私が言いたいのはね、人類がその手にこん棒とか石斧とか持っていた頃から現代にいたるまで、人間は同じようなずっと事を繰り返しているという事。そしてこういう視点つまり【俯瞰】する視点をみんなが持てば、つまりみんながもちっと知的になれれば世の中少しは“まし”になるんじゃないかって事。言わんとすること解った?

うん。今度は良く分った!先生って知的だね(笑)

よせやい!先生は、我々が【俯瞰】しないほうが良い時、もしくは俯瞰しなくてもよい時って基本的には3つしかないと思っているんだ。なんだかわかる?

スポーツ?

そう。1つはスポーツとか、勝負事の時だね。あとの2つ解ったら大したものだよ!

後は~????????わかんないや。

降参するかい?じゃあ答えを教えてあげよう!1つは“恋愛”もう1つは・・・・?

もう1つは?

もれそうな時だよ(笑)

くっだらね~(笑)でも面白い!

でもね、この3つだってもしかすると【俯瞰】している人はいるかもしれないよ。そこまで来ると嫌味を通り越してある意味変人だね!

あっ先生その口じゃね?

よせやい!本当にやめてくれ!

冗談だよ!(本気で怒るところがやっぱり怪しいや!)

そんなわけで、今日は先生の考える“知性”について話したよ。みんな“知性”身につけろよ!

ではまた!

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