ハンディキャップ

5歳のモネ

NHKの『クローズアップ現代+』で相模原の障がい者施設での事件を扱っていた。殺害犯の「障がい者は必要ない」という意思表示に対し、ジャーナリストの池上彰氏が「人権の大切さを学ばねばならない」という意味合いのことを述べておられた。私も高校の授業...
人生に対する姿勢

理由

私が文章を書く理由がわかった。初めは「某芸人超え」などとふざけていたがそんなことはどうでもよい。もし何かの賞でも貰えるものなら、それはそれでうれしいが、別にそこまでして他人に認められたくもない。では金か?確かにお金はたくさんあるに越したこと...
友人

優しさはどこから

先日、職場の食堂で私が一人、窓に向かって食べているとある同僚が向かいに腰かけてくれた。「最近どうですか?」と聞いてくる。思わずうれしくなった。私は障がい者枠で雇用されている立場で、正直仕事はできない。にもかかわらずいっぱしにエッセイなど綴っ...
共鳴・シンクロ

シンクロ(共鳴)

先日、Jリーグの試合をテレビ観戦していると、川崎の選手が蹴ったダイレクトパスを別の選手が胸で落として、3人目の選手がこれまたダイレクトでシュート、ループ気味にゴールに決まるという場面があった。「感じているな」と思わずうなってしまった。ほんの...
人生に対する姿勢

真剣勝負

もうずいぶん前の話だが、北野武さんがあるTV番組の中で相撲の八百長騒動について「相撲は豊作を祝って神様に捧げる儀式である。つまりスポーツではないのだから、八百長は非ではない。」 という意味合いの発言をされていた。その場はなんとなく聞き流して...

「美」と「死」。そして「優しい国」

「○人の嫉妬心は、○人の野心より始末が悪い」 この2つの○に意味の相反する漢字2文字を入れよ。これは私が教員時代に出した問のひとつだ。元ネタは以前に読んだことのある小説から。嫉妬と言う漢字を黒板に書けなかったのが我ながら情けなかった。  意...
人生に対する姿勢

原動力

任天堂クラシックファミコンを買った。早速、小学生の頃夢中になったスーパーマリオ3をやってみた。リアルタイムではラストステージには行けたものの、最後のボス・クッパ大王まではたどり着けなかった。 大人になった今こそクッパを倒してやると意気込んで...
教育

いくつもの顔を持て

私のペンネームの下の名前「漣」は先日亡くなられた大杉 漣さんから頂いた。その役柄の幅広さから300の顔をもつ男と評された 大杉 漣さん。300の顔をもつ男、かっこいい!イカシテル!我々も300とはいかないまでもせめて1ダースくらいは顔をもち...
人生に対する姿勢

渾沌

他者と自分を比べずに生きられたら、ありのままの自分を肯定できたら、私もそんな風に感じていた時期がありました。今だってそうかもしれません。その頃の自分を振りかえって書いた文章です。読んでください。 二千年以上昔の中国に次のような話がある。「昔...
友人

愛わがままに

大学を卒業して就職浪人していたころの話。同じく就職できずに大学院に進んだ友人と仙台市内をドライブしていた。市内で一番大きな四つ角に停車した際の会話。私が「こいつはまさにヒューマンスクランブル!(『人間交差点』弘兼憲史著より)。」と、つぶやく...
雑記

yes

以前に比べてよく本を読むようになった。いくらか(といってもわずかなものだが)読んでみてわかったのだが、私が面白いと思う本には共通点がある。みな文体がシンプルでリズミカルだ。一文に形容詞が二つも三つもあったり、不必要に難しい言い回しがされてい...
授業

ゆずれないもの

いいかいボーイズ&ガールズハセッチの話をよく聞くんだ。難しいことは言わない。とにかく聞くんだ。みんなにはゆずれないものってあるかい?えっ、大好きなあの子はゆずれない?なるほどそれも大事だなでも今日の話はちょっと違うぞそう、ハセッチがみんなく...
人生に対する姿勢

河童

芥川龍之介の晩年の作品に「河童」がある。ある男が河童の世界に迷い込んでそこで河童と生活を共にするという話だ。これが当時の日本社会・人間社会を痛烈に風刺していて面白い。特に興味深いのは以下の箇所だ。河童の社会では胎児に産まれたいかどうかを問い...
サッカー

劇薬

社会生活を営む上で感情を共有することは重要だ。職場、友人、家庭、人付き合いをうまく進めていく為に、それは必要不可欠とも言える。他者に共感することで、お互いが好印象を持ち、ひいてはそれが円滑な人間関係につながるからだ。ただし何でもかんでも共有...
恋愛

呼び名

「ねえ、何て呼んだらいい?」その昔、私がまだ20代の始め、交際?していた女性が、男女としてある一定の段階を経るごとに聞いてきた。今の私なら「俺の事は殿下って呼んで」とか「俺の事は大佐って呼んで、そしたら俺が『どうしたスネーク』って言うから」...
人生に対する姿勢

新釈 蜘蛛の糸

『お釈迦様はある日の朝、極楽を散歩中に蓮池を通して下の地獄を覗き見ました。罪人どもが苦しんでいる中にカンダタ(犍陀多)という男を見つけました。カンダタは殺人や放火もした大泥棒でしたが、過去に一度だけ善行を成したことがありました。それは林で小...
教育

超えて行け!

「先生は何で教師になったの?」「来たね!その質問。一休さん知ってる?」「知ってる!とんちの一休さんの事でしょ!」「そう、その一休さんと将軍 足利義満の話」将軍「一休、この屏風に描かれた虎を捕まえてみよ」一休「わかりました。ではまず、なわを用...
人生に対する姿勢

言葉・ロジック・共感

先日ホリエモンこと堀江貴文さんの本を読んだ。本全体に関する感想はともかく、興味深い点があったので採り上げたい。堀江さんは東大駒場寮で大学生活を送ったのだが、ほかの寮生と些細なことで喧嘩になった。その際、堀江さんが寮生から言われた言葉が「お前...
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人生最大の失敗

私は昔、神奈川の私立女子校に世界史の教員として勤めていた。今はどうだか知らないが、当時その学校の男性教員の7~8割は生徒と結婚していた。こう聞くと教師の側がそう仕向けたかのように思われるかもしれないが、多くの場合、事実はその逆だ。 一般企業...