「Sくんタイマー止まってるよ!ちゃんと押さなきゃだめだよ。」
学童での一コマ。
私の勤める学童ではインターネットを閲覧したい児童に対し、1人当たり20分間に限り、子供用のフィルターのかけられたタブレットを貸し出すことにしている。児童は自分の見たい動画なり何なりを選んだら、タイマーのスイッチを入れて20分間見てよい。見終わったら次の人に渡すという仕組みになっている。
S君は動画を見始めているのにタイマーのスイッチが入っていなかった。それを私は軽く注意したのだ。S君は「あっやべ!」と言ってスイッチを入れた。「わざとじゃないよ。」と言うS君に、私は「うんうん、わざとじゃなきゃいいよ。次気をつけてね。」と優しく言った。すると近くでブロックをしていた5年生のH君が「あ~虐待だ!先生が虐待してる。」と笑いながら言う。私が「ちょっと待ってよ。どう見たって虐待じゃないだろ!?軽く注意しただけだよ!何で虐待なんだよ。」と言うと、今度はいつも真面目でおとなしい同じ5年生のS太君までもが「いや、あれは虐待だよ!虐待虐待。先生ひどい。」とニコニコしながら言う。私は「なんでS太君まで・・・。と言うか、むしろこれは先生に対するいじめ、いわば逆虐待じゃないのか?」と言うと2人の5年生は「先生のくせに虐待されてやんのダッセー。」と調子に乗ってきゃきゃっと笑い始めた。
やれやれ。どうやら今日も学童は平和なようです。でも平和って尊いものなんです。
感謝。
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