呪いと祈り

共鳴・シンクロ

 夢とか呪いとか、祈りとか、そういったものの力は侮れない。

 確か、六畳の御息所だったか?源氏物語において、光源氏の愛を失ったことに対する嫉妬のあまり、夕顔や葵の上をその夢に現れて呪い殺してしまうのは?いわゆるサイコパスと言う奴だ。平安時代の昔から、このような“能力”の存在は知られていたのだろう。

 かくいう私もこういった“力”の被害者だ。夜中にいや~な夢を見て、びっしょりと汗をかいて目を覚ます。すると決まって「チャス」と言う声が脳裏に響く。どうやらこの“能力”の持ち主が私に対して“マーキング”行為をしているらしい。

 それにしても、と私は思う。もし本当にこのような“能力”を持ついわゆるサイコパスと言われる人たちがいるなら、(実際にいるのだが)その使い道はもっと“他”にあるのではないか?その力でもってプーチン大統領やネタニヤフ首相の夢に現れて「もう、その辺で止めたらどうです?あなたの選択1つで何万と言う人命が救われるのだから。」と告げることだってできる。それができなくても、身近な人からそういった夢の連鎖をつなげていくことはできるだろう。その連鎖が平和につながるのではないか?そして、それはサイコパスでも呪いでもない、その時それは“祈り”になりうる。

 つまるところどんな能力も才も結局はそれを統べる者の器量次第と言う事か?

 そんなわけで、Nよ!そのちっぽけな自分の枠を超えて見せろ!それが君にはできる。

この文章はフィクションです。

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