仕事といい漢(おとこ)

教育

 先日、職場の学童で市立図書館から借りてきた本の中に『カリオストロの城』があった。久しぶりにと思いページをめくってみた。何と言っても最後の銭形警部のセリフ「いいえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」を1番に見てしまった。その時ふと、「ルパンを誰よりも深く理解しているのはこの男なのではないか」と言う思いが脳裏をよぎった。「愛だな、これは。」と思った。

 クラリスの心だけ盗んでいった(無論、意図的ではないが)ルパンと、そのルパンを誰よりも深く理解し、彼を逮捕する事に情熱を燃やす銭形警部、そして、短いフレーズの会話から二人の関係性を鮮やかに描き出した宮崎駿監督。3人が3人ともいい漢(おとこ)なのだ。そこには「美」がある。つまりカッコいいのである。

 1つ気づいたのだが、ルパン、銭形、宮崎監督3人とも自分の仕事に誇りを持っているんだろうなという事。ああ、カッコいい男と言うのは皆、自分の仕事に誇りと愛を持っているんだな。と再確認した。私も文章を綴るというライフワークに誇りと愛情をもっている。それに最近では学童支援員(学童の先生)という仕事に誇りと愛情を抱き始めた。単に勉強を教えるのとはまた違った形で、子供達の成長に携われる。それは十二分にやりがいに満ちた仕事なのだ。

 無論、簡単な事ばかりではない。わがままな児童もいれば、トラブルメーカーもいる。でも、生活を共にすることで少しずつお互いを解り合える。それは何物にも代えがたい喜びだ。それに子供たちの笑い声はどんな音楽もかなわない最高のBGMだ。

 昨日・今日で七夕の飾りつけをした。「オレ、こういうの書いた。」と見せてくれる児童がいる。そこには「バスケが上手くなりますように」とある。「ああ、いいなぁ~そういうの。」と言って飾りつけを手伝ってやる。確かに尊い仕事なのである。

 ちなみに私は「革命未だ成らず 長谷川」と書いて吊るした。このようなジョークが通じる同僚や経営者がいるのは誠にありがたい事だ。悪くない職場なのである。

 そんなわけで、子供達が笑顔で放課後生活を送れるべく、私達がいい漢(おとこ)になれるべく明日も頑張るのである!

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