ドルチェ&ガッバーナの

ここ数日、瑛人さんの楽曲『香水』を車の中で聴いている。
気になった歌詞があったので採りあげたい。

どしたの
いきなりさあ
タバコなんか咥えだして
悲しくないよ
悲しくないよ
君が変わっただけだから

この部分が気になっていた。

再会した以前の恋人がタバコを咥えだした。
自分といた頃はタバコなんか吸っていなかったのに
でも別に悲しくない
君が変わっただけだから

と言う歌詞だ。

これは

彼女がタバコなんか吸い出した
それを悲しく思えない自分
その自分自身が悲しいんだ

と、歌っている事に
今日、車の中で気づいた。

「つまり悲しくないこと。それ自体が悲しいんだな。」
「悲しくない自分を冷めた目で見ている自分がいる。
その冷めた自分自身が悲しいんだ。
深いな。」

と思ったら
何だかこの楽曲がじわりじわりと
世間に浸透してきた理由がわかった気がした。

以前読んだ『のだめカンタービレ5』(二ノ宮知子)で
「悲しいという気持ちをストレートに悲しいと表現してもあまり響かない。
悲しくてもその気持ちを言葉にする事が出来なかったんだ。
そんな風に弾いてごらん。」
というくだりがある。

共通するところがあると思う。
私も一表現者として見習おうと思った。
そんな真夏の一日だった。

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