おしゃれ

友人

 私の友人はおしゃれだ。昨日も、今流行りのワイドパンツを買いに近場のショッピングモールへ行ってきた。「ワイドパンツって女性用なんじゃない?」と私が言うと、そういうものでもないらしい。友人は自分の腰から足首にかけてのラインが最もきれいに出るワイドパンツを探して10本近くも購入したらしい。

 一方で、私はと言うと、夏はと言うか1年の約1/3は黒いハーフパンツをはいて、上はTシャツを着ている。その日もチャコールグレーのTシャツに黒のハーフパンツをはいてワークマンのデイパックを背負っていた。パッとしない格好の私が、友人に「何故、おしゃれにそこまで敏感になれるのか?」と聞くと、友人は「見せたい人や、見せるための機会があるからだろうね。」と。例えば会社の納涼祭とか、子供の保護者会とか、結構そういう機会が多いようだ。その度に友人は褒められるらしい。主に若い女性から。「その靴おしゃれですね。」とか「そのネクタイいいですね。」と。

 「そういえば、そんな機会この頃めったにないなあ~。」と私はわが身を顧みた。確かに、そういう機会はこの何年かまるでない。そういえば前の会社に勤めていた時、社員旅行に何を着ていくか?選んだのが最後だったような。あれはもう何年前か?

 私だって、見せたい人とか、見せるための場があるならそれなりに意識はする。それも主に異性の目を。友人は「俺がおしゃれするのは自己満足だよ。俺にもう色欲はない。」などとのたまっている。がしかし、そこにはやはり異性の目がある。それが悪い事とは思わない。むしろ、健全なおしゃれって自分のためにも周りのためにも必要だと思う。

 私だって学生時代はもっとおしゃれだった。今より痩せていたし、いろんな服を着てみたいと思っていたし、そこにはもちろん異性の目を気にする自分もいた。最近は「ああ、時は流れたなぁ~。」となんだか切ない思いで鏡を見る自分がいる。たまにはおしゃれしてみるのもいいかもしれない。そんな風に思った夏の1日だった。

 さて、あなたはおしゃれしてますか?

 自分自身も周りの方々にも良い効果があるかもしれませんよ!

ではまた。

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