家族

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尊敬と崇拝と

うちの母は皇室の方々、特に上皇后さま(美智子さま)を崇拝している。それこそ美智子さまの歩いた地面さえありがたがるほどだ。私も皇室の皆様を自然に尊敬している。こんなこと書くと怒られてしまうかもしれないが、皇室の方々だって人間だもの、我々と同じ...
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葛藤

先日、ドライブ中に運転する兄との間で話題がNHKの『鎌倉の13人』に及んだ。要点をかいつまんで話すと次のようになる。   血で血を洗う権力闘争の中で、追い落とす相手が“他人”であれば、話は簡単だ。相手が友であったり、肉親であったりした場合、...
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解き放つ存在

うちの母は他家に嫁いだ妹とその家族の事を、目を細めてとても嬉しげに、そして誇らしげに話す。その度に私は、「ああ、この人にとっての最高傑作は妹なんだなあ。」と妹に対し若干の嫉妬を抱く。と同時に、最近では母の事を「なんて可愛い人だろう。」と思う...
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ツボ

「笑いのツボが違う」という表現がある。要するに笑うべきポイントが違うという事なのだが、どういうことかよく解ったので以下に記したい。  私と親父では笑いのツボが全く違う。その親父と夕食時にサッカーのプリンスリーグについて話をした。プリンスリー...
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性(さが)

「まずいお酒だね。」と母に言われた。言葉には不思議な力が宿る。それ以来、満足して飲んでいたカインズホーム銘柄の350㎖84円の発泡酒がなんだかイヤにまずく感じられるようになった。普段否定的なことは言わない母がめずらしくそんなことを言ったのに...
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拠り所(アイデンティティー)

誰にでも拠り所(アイデンティティー)がある。私にとってのそれは母方の祖父だ。祖父は象牙細工師で、家には祖父が象牙で作った置物や印鑑、装飾品の類が置かれていた。これをおじいちゃんがつくったのかと子供心に感心したものだ。  凝り性だった祖父は自...
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見上げる星

「俺って芥川(あくたがわ)?それとも茶川(ちゃがわ)?(笑)」と私の文章の常に良き理解者である母に聞くと、母はすかさず「そりゃ、茶川(ちゃがわ)だねぇ。(笑)」と答える。ここで言うところの茶川(ちゃがわ)とはもちろん『Allays 3丁目の...
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挫折

今、私の中でミスターチルドレンの楽曲イノセントワールドが熱い。車でも部屋でも暇さえあれば聴いている。はじめて聞いたのは確か高校生の頃だからもう20年以上昔の事だ。その頃はいい曲だと思っただけだったが、今聞いてみて妙に心に浸みるものが在る。曲...
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愛のカタチ

「一心同体」と言う言葉がある。「二人以上の人が心を一つにしてあたかも一人の人のように固く結びつくこと」と言う意味だ。母が息子に寄せる愛情などはその解りやすい例かも知れない。私が十代の頃、仙台で一人暮らしを始めるまで、うちの母がまさにそうだっ...
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リスク

ある日、仕事から帰ると食卓にはうどんとピザが並べられていた。「お帰り、今日忙しかったからスーパーでお惣菜買ってきたよ。食べな。」と母が言う。それを聞いて、その光景を見て、久しぶりに腹が立った。と言うかキレそうになった。それをぐっとこらえて、...